24日

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『雅史?』 「ごめん、忙しい?さっき電話くれたんでしょう?」 付けっぱなしにしていた暖房は、当直室をむっとするくらいの熱気で包んでいる。 エアコンを止めて部屋の窓を開けた。 『…外にいるのか?』 「当直室だけど」 『風の音がする』 最近の携帯は感度がいいので、そういう音も拾ってしまうのだろう。 苦笑した篠崎は暗い空を見上げて舞い落ちる雪を眺める。 『ホワイト・クリスマスになったな』
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