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しばらくすると、神王山のふもとから野太いエキゾーストノートが聞こえてくる。
明らかに夜景を楽しみに訪れる一般車のものではない。
「来たみたいッすね!ったく、アイツらどこに寄り道してたんだよ」
タカが愚痴る。
「まぁ、時間にルーズなのはこのチームの魅力でもあるんだし、いいんじゃないの」
あくまでマイペースなユウスケだ。
ボォ~~ッ!ボゥッ!ボゥン!ボボボボボウン!ボォー~!
エキゾーストノートはすぐそこまで来ていた。
そして…
闇を切り裂きながら、5台の車が第三駐車場入口へと連なって姿を現した。
先頭から白色のセリカSS―2、赤色のMR―2、赤色のカリーナ、青色のRX―8、白色のランエボ7だ。
全員がフロントかリアガラスに「月下乱舞」のステッカーを誇らしげに貼っている。
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