目的

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「それで…お話とは?」 「凛から聞いたけど、創司くんって凛の屋敷の専属執事に似てるんだね」 「はい?」 一体、お嬢様はぼたんさんに何を吹き込んだのでしょうか… だからと言って、『私がお嬢様の専属執事ですけど…』とも言えるはずも無い 「だから、あの凛がここまで男の子と仲良くなるのも納得って感じ」 ぼたんさんは一人で頷いて納得しているのに対し、私の頭の中には?マークで埋め尽くされていた 「でも、いくら凛と仲良くなったからって手を出したら五体満足でいられなくなるかもよ?」 「???」 もう思考回路が追いつかない 「その専属執事が普段は優しいけど、実はもの凄く怖い武道の達人で凛に近付く者には容赦無く粉砕・玉砕・大喝采するんだって…」 どこかの社長みたいなセリフだが突っ込めない、しかも大喝采は必要ない 「………………………」 これは屋敷に帰ってからお嬢様に厳重抗議しても良いですよね?いや、良いに決まっています 「じゃあ、くれぐれもそこには気を付けてね~」 そう言い終わってからぼたんさんは風のように去っていった…いや、嵐?
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