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そして時は遡る
「今日キミを呼び出したのは他でもない、大会について頼みたい件がある」
大会開催前に案の定、理事長に呼び出された
(まあ、呼び出されるのは分かっていましたけどね…)
「それで頼みなんだが…」
一体どんな事を頼まれるのか分からないので身構えてしまう
「とある大会参加者を倒して欲しいんだ」
「へっ?」
てっきり、無理難題を押し付けて来るかと思っていたので変な声が出てしまった
「その人物は大会の優勝者なんだが…質が悪くてな…」
話によると、その人物は優勝者の権利を利用して強力な助っ人を引き連れて参加するようになり盛り上がりに欠けてしまうらしい
「そいつらを纏めて叩き潰して改心させて欲しい」
「………分かりました」
もの凄い私怨な気もするが、引き受けた
「流石は紅条院くんの執事だ…では、よろしく頼むよ」
よろしくされたくないのだが、よろしくされてしまった
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