1312人が本棚に入れています
本棚に追加
「は、はい…お嬢様にご迷惑がかかってしまわないか心配で心配で」
お嬢様に悟られないように無理矢理明るい口調で心配だと告げた
「大丈夫よ、私は創司を信じてるから」
「ありがとうございます、お嬢様のご期待に添えるように頑張りますので…」
どうやらお嬢様には悟られなかったらしいので、とりあえず安心したが心は落ち着かなかった
「も、申し訳ありませんが私はこれから道場で鍛錬させて頂きます」
そして、お嬢様の前から逃げるように道場に移った
「ちょ…ちょっと創司!?」
やっぱり様子がおかしい…
「それに『どうして?』って呟いてたけど…」
・
・
・
・
・
・
「はぁはぁ…とりあえず心を鎮めないといけませんね」
このような乱れきった心だと集中して鍛錬も出来そうに無い
「どうしてあの様な感情が…」
考えれば考えるほど底無し沼にハマってしまう予感がしたので無理矢理考えを断ち切った
「私があの様な感情を持ってはいけない…」
只の執事が嫉妬出来る資格なんてない
その感情を押しつぶす為に黙々と剣を振るうことにした
最初のコメントを投稿しよう!