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「全然見つかりませんね…」
救急箱を探して右往左往していたが見つからず、その間にも血は止まらなかった
「ちょっと創司、何時まで道場に…」
「あっ…」
タイミングの悪い時にお嬢様が道場に来てしまった
「ちょ、ちょっと!!どうしたのよ!?その血は」
「えーっと…ちょっと切ってしまって」
「全くもう、何やってんのよ…」
「も、申し訳ありません…救急箱が見つからなくて手当て出来なかったもので」
「私が手当てしてあげるから大人しく待ってなさい」
「は、はい…」
お嬢様はすぐに救急箱を持ってきて手当てして下さった
「はい、これでよし」
「お嬢様、ありがとうございます」
「こんな怪我するなんて創司らしくないじゃない」
「私でもこの位の怪我はしますよ」
「そうかしら?心ここに在らずって感じがするけど」
「そ、それは…」
そう言われてしまったら返す言葉もない
もしかしたら、お嬢様には筒抜けなのでしょうか
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