プロローグ

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    “余命一年” 私の運命――――…… 『……一年……かぁ…』 長く感じた。 私は、 1日さえも、 何年かの月日が流れたよう な感じなのに。 両親は泣いていた。 ――――何故泣くの―…? そんなに悲しい事なの? 私…全然悲しくないよ…? 『………ははっ……』 なぜか、 笑いが込み上げて来た。 「理子………?」 母が真っ赤な目を私に向け る。 『お母さんウサギみたい… ……学校……行こうかな』 両親が驚いたように目を見 開く。 『だって……最後の一年で しょ? こんな病室にいるなんて、 もったいないじゃんか?』 私は満面の笑みで言った。 .
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