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キーンコーン―――……
8時ぴったりにチャイムが
学園内に響き渡る。
「ふぁ~……」
1人の男子生徒が、
窓の外を見ながら、
大きな欠伸をしていた。
彼の名は、
新垣 亮太(ニイガキ リョウタ)
紅華学園2年2組の生徒だ
茶色のサラサラの髪に茶色
の瞳。
顔立ちは綺麗に整っている。
背は高く、細い。
「りょ~!おっはよぉ!」
ドアの方から、
元気な声が響いた。
「うっせーよ」
亮太が眠たい目を擦りなが
ら、
元気な少年に注意をする。
「亮太こそ朝からそんなテ
ンション低くちゃダメでし
ょっ!」
「うっせぇなぁ松。
朝だからテンション低いん
だよ。
低血圧なの!!」
松と呼ばれた元気な少年。
この少年は、
亮太と一番仲の良い
葛城 松(カツラギ マツ)。
亮太と同じく2年2組。
背は少々小さく、
赤みの髪をツンツンに立て
ている。
かっこいいと言うよりは、
可愛い方だ。
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