「神経症」

2/2
351人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
酷くなったのは中学時代だ。 学校では完全に無表情になり…そこからの記憶はほとんどない。 不愉快な記憶だけだろうが。 ††† 私は拒食症に近い状態になった。 髪は白髪だらけになり、無意識に額の髪の毛をプチプチ毟り取り… 五百円大のハゲが出来ていた。 ††† 自律神経に異常をきたしたのも多分この辺りからだ。 実際は、拒食症とか神経ハゲとかの方が目について解らなかったのだが。 ††† 実際に気付いたのは高校一年の時だ。 指先がブルブルと震えるのだ。 特に緊張した時に。 無自覚の時もあった。 人に指摘される迄、本人は気付かないのだ。 病院に行ったら、神経症との事。 一生治らないそうだ。 ††† 精神状態がおかしくなると無自覚に震え出す指先。 酷い時は肘の辺りまで震え出す。 止める術はない。 精神的に落ち着く迄は。 †††
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!