~二礼~

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 決心した。  俺は、喜一選手と稽古したい。  だから北海道に戻ると。 「克幸、北海道に戻るんか」 「わりぃな、翔。一緒の高校に行こうって言ってたのに」 「全然気にせん。あの喜一輝正の学校に行くんだろ。それなら俺は許す。お前、玉竜旗行った翌日から彼の話ばっかだし……」  気付かなかった。  そんなに俺は彼に心を奪われていたのか。   「おめでとう。ホモの仲間入りだな」  何故か翔は、先程の立ち位置から少しばかりか離れている。
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