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自分の靴箱の位置を教えてもらって、そこに靴を入れる。
そして、廊下を歩き出す。
二年のクラスは三階にあるらしい。
「なぁ、お前の事は何て呼べば良いんだ?」
「へ?」
急な質問に間抜けな声を出してしまった。
「いや、同じクラスだから呼び方ぐらい決めておいた方が良いだろう。」
「そう言うことですか…………。
何でも良いです。」
「だったら刹那でいいな?」
「はい。
で、俺はあなたの事をなんと呼べば…………?」
「何でも良いぞ。
あぁ、でも下の名前の方が「如月さんで良いですね?」
「…………それだと、他人みたいな感じがする。」
「感じがするも何も他人じゃないですか。」
「そんな事を言うのか…………。」
失望されたような感じで見つめられる。
俺、悪いことした?
「…………凛華さんで良いですか?」
「百歩譲ってさん付けで良しとしよう。」
なぜ上から目線?
そんな話をしていると教室の前までたどり着いてしまった。
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