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「じゃあ、私が先に入って説明してくるから、そこで待っていてくれ。」
「了解であります、隊長!!」
「くだらないボケはいい。」
俺のボケを一言で切り捨てて教室に入っていく…………。
ちょっと今のは精神的にキツかったです…………。
1人で体育座りをしていると凛華さんが教室から出てきた。
「もう教室に入っても…………。
…………って何をしているんだ?」
「いえ、別に。」
そう言いながら立ち上がる。
「みんなも待っている。
早く入れ。」
俺はせかされて、慌ててドアをくぐる。
教室に入った瞬間、大きな拍手が聞こえた。
「じゃあ、自己紹介をしてね。」
担任らしき人にそう言われて、喋り始める。
「か、神崎刹那です。
いろいろとあり、こっちに転校してきました。
趣味は走ること、特技は特にありません。
これから1年間よろしくお願いします。」
「じゃあ、神崎に質問ある人はいない?」
担任らしき人がそう言ったことによって、みんなが手を挙げ始めた。
「じゃあ…………。
瀬堂君からね。」
瀬堂と呼ばれたチャラ男は立ち上がる。
「何の部活に入る?」
「え~と、まだ決めてない…………。」
「じゃあ、陸上部に入ろうぜ!!」
「考えとく…………。」
そう言うと、瀬堂は満足したようで席に座った。
「じゃあ次は…………。
水無瀬さん。」
健康的な美少女は立ち上がった。
この人が水無瀬さんか…………。
水無瀬さんが口を開く。
「初体験はいつ?
それともまだ童貞?」
…………それは公共の場で質問することですか?
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