anszu

１

帰宅後、さっそくかばんから本を取出し読もうとする。
が…

「アレッ？開かないっ
もしかして古すぎてページがくっついてるとかか？」
いや、ちょこっと力を入れれば多少破けても開くかも
（借りものなんだが今は少し目をつぶっておいて）
思いっきりこじ開けようとするが…。

「ふぬぬぬ～、おりゃ～…………はぁ、はぁ」

びくともしない！？
何故？
力の限り頑張っているが特に効果はなく、開く様子はﾅｼ。

「なんだ…なんで…開かないの？？」

少し休憩しながら本をじっくり観察してみる。
すると表紙に小さな鍵穴みたいなのがあることに気付く。