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俺と涼太は放送席の後ろから試合を眺めていた。
夕香「凄い…………」
夕香の呟きが聞こえた。
パワーと技のレパートリーで勝るポンが攻めまくるのに対して、拓ぼんはそのスピードで翻弄する。
ポンの拳が拓ぼんに向かうが、躱される。
今度は拓ぼんの蹴りがポンを襲う。
だが、ポンはそれを腕でガード、払いのける。
直後、ポンは拓ぼんにアッパーを仕掛ける。
拳が届く前に拓ぼんが前蹴りを放つ。
それを空いた手でガードしてポンが後ろに下がる。
そこで一瞬止まった。
が、すぐに拓ぼんが仕掛ける。
拓ぼん「ふぅッ!!」
中段蹴り。
躱された直後に。
拓ぼん「ハァッ!!」
上段回し蹴り。
頭を低くしてポンが回避したが、遅かった。
拓ぼん「ダァッ!!!」
拓ぼんの拳が、ポンの腹に入った。
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