番外編その六 勇気の章

18/28
前へ
/984ページ
次へ
俺と涼太は放送席の後ろから試合を眺めていた。 夕香「凄い…………」 夕香の呟きが聞こえた。 パワーと技のレパートリーで勝るポンが攻めまくるのに対して、拓ぼんはそのスピードで翻弄する。 ポンの拳が拓ぼんに向かうが、躱される。 今度は拓ぼんの蹴りがポンを襲う。 だが、ポンはそれを腕でガード、払いのける。 直後、ポンは拓ぼんにアッパーを仕掛ける。 拳が届く前に拓ぼんが前蹴りを放つ。 それを空いた手でガードしてポンが後ろに下がる。 そこで一瞬止まった。 が、すぐに拓ぼんが仕掛ける。 拓ぼん「ふぅッ!!」 中段蹴り。 躱された直後に。 拓ぼん「ハァッ!!」 上段回し蹴り。 頭を低くしてポンが回避したが、遅かった。 拓ぼん「ダァッ!!!」 拓ぼんの拳が、ポンの腹に入った。
/984ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8616人が本棚に入れています
本棚に追加