番外編その七 拓ぼんの章

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その時は、もう昼休みが終わったからあまり気にしてなかった。 白い影のことを。 放課後。 教室に残っているのは俺達だけ。 そんな教室でオヤジが神妙な面持ちで口を開いた。 オヤジ「白い影の噂、調べてみるか?」 これには俺も福田も驚いた。 オヤジが自分からこういう話に首突っ込むなんてあまり無いからだ。 俺「どういう風の吹き回しだ?」 オヤジ「ちょっと、俺も気になってたんだ」 オヤジ曰く、仮に心霊現象なら少し変なんだそうだ。 オヤジ「ここ最近それとなく調べてたらある不自然な点を見つけた」 それは、 オヤジ「白い影の目撃情報の数と範囲がおかしい」 オヤジがちょっと待ってろと言って鞄の中から一枚の地図を出した。 その地図はコンビニでも売ってるような冊子みたいなタイプ。 市内全域が載ってるページを開いた。
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