番外編その七 拓ぼんの章

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ポン「そして、この二つの影の関連性だが。 この前聞いた話なんだけど、先月くらいに国道沿いで一人、亡くなってるんだ」 俺「それって爺さん?」 ポン「ああ。 しかも、犬の散歩中にだ。 死因は心不全だったか心臓麻痺だったか忘れたけど、心臓が悪い人だったらしい」 あと、とポンが続ける。 ポン「犬はそのまま行方不明になったらしい」 これで、全部繋がった。 俺「じゃあ、その爺さんと犬は、お互いに探して国道沿いに出てたってこと?」 ポン「そうだと思う」 福田「具体的にどうすればいい?」 ポン「手っ取り早いのがオヤジ連れて夜の国道に突っ立ってれば良いんじゃないか? 後は犬と引き合わせれば成仏するだろ」 随分簡単だなぁ。 まあ、その方が良いだろう。 それにしても、 俺「ポンも随分詳しいな」 ポン「いやいや、お前らの情報が無ければここまで分からなかったよ。 国道沿いでよく見られてるなんて気付かなかった」 聞けば、その爺さんが散歩中に亡くなった話も偶然聞いていただけらしい。
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