番外編その七 拓ぼんの章

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オヤジ「ポンが言うには俺に憑いてるのは爺さんな訳だろ?」 こくり、と頷く。 オヤジ「じゃあなんで俺に憑いてる間も爺さんの『白い人影』が目撃されてたんだろうなって思ってさ」 俺「確かに……」 オヤジ曰く、憑かれたのは大体二週間くらい前らしい。 なんでそう思ったのかと言うと丁度その頃から『白い人影』のことが凄く気になっていたからだそうだ。 そして、オヤジに憑いてからの二週間の間も白い人影の目撃情報があったという。 つまり、 俺「オヤジに憑いた爺さんと、『白い人影』は別な霊ってこと?」 オヤジ「冴えてるじゃねぇか。俺もそうだと思う」 福田「ん?じゃあ小野に憑いてる霊を自分で霊視でもして確かめればいいんじゃないか?」 オヤジ「それが出来ればやってるさ。 今までにも憑かれたことはあるけど、その時は憑かれた自覚があった。 でも今回は何も気付かなかった」 それも二週間もだ。とオヤジは付け加えた。
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