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夕飯もあり合わせのものだったけど、祖父と蒼太さんは日本酒を飲みながら話しも弾んだ。
夕飯の片づけを済ませ桐子はお風呂に入っていた。
蒼太さんとまた付き合えるなんて思ってなかったから今日一緒の部屋に寝るなんて。
考えるとのぼせちゃいそうになる。
早めに湯船からあがり髪を乾かしていると脱衣場の扉がノックされた。
脱衣場でノックする人は蒼太さんしかいない。
「蒼太さん?開けても大丈夫だよ」
カラララ
「お風呂もらいにきた」
「うん。どうぞ」
「おじいちゃんたち毎晩時代劇見てるの?」
「そうそう。CSのやつ。大河ドラマとか楽しみでね」
「へー。じゃあ入らせてもらうね」
「うん」
って私の返事も聞かない感じでシャツを脱ぎだした。
私は一気に顔が熱くなるのを感じて蒼太さんから目を離した。
「あれ?もしかしてドキドキしてる?」
蒼太さんが私の顔を覗き込んできた。
「もう。いきなり脱がないで」
「桐子も可愛い。さっき笑ったお返し~」
「もう」
ふっと蒼太の唇が桐子の唇に重なる。
軽く触れただけだが桐子はどんどん顔が熱くなる。
続きはまた後でなと耳元で囁かれ胸がはちきれそう。
パタパタといつも使わさせてもらっている部屋に入り一息つこうと思ったけど、蒼太さん用に敷かれた布団が目に入り、またドキドキしてくる。
どうしよ。
続きってやっぱりあれ?
うう…。最近太ったのに。
でも、蒼太さんに触れられたいな。
素直にそう思えた―
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