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祖父母の家に帰ると玄関に荷物が全部用意されていた。
下着もあったのだが、おばあちゃんがやってくれてたらいいなと淡い期待をしたがおばあちゃんは出掛けていた。
さすがに恥ずかしい。
「おかえり。そしてお疲れ様桐子」
蒼太さんは私の大好きな笑顔で出迎えてくれる。
「ただいま蒼太さん。無事終わってきた」
「うん。準備できてるよ」
「ありがとう…。でも下着もあったでしょ?」
「いやぁ~いろいろ妄想しちゃって大変大変」
桐子は恥ずかしさのあまり俯く。
「なんてね、おばあさんが出掛ける前に下着はお願いしたから」
「もう、意地悪だ」
桐子はぷぅと頬を膨らます。
蒼太が桐子の頬を両手で包んで口から空気が逃げる音が響く。
プッ
お互い見つめ合い笑い出す。
そう私はこんな関係に憧れていた。
対したことないことで笑いあって、側にいるだけで安心できる人と出逢いたかったの―
蒼太さんの笑顔を見てるだけで私の心は明るい光が差し込んだ様。
これから私たちがどうなるかは分からないけれど、お互い必要としていろんな話しをしていきたいなと桐子は思った―
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