告白

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「ねぇねぇ、榊。ちょっと来て」 アタシは掃除時間に、同じ部活の加藤に呼び出された。どうせ、掃除なんかしないし。どうせ、下らない馬鹿話だろうし。アタシは快諾してついていった。 加藤が連れて来た場所は、見回りの先生が居ない剣道場裏。陰になっているコンクリートの上に、2人で座る。 「榊さぁ、よっちゃんとはどーなの?」 わざとニヤケながら、加藤が聞いてくる。ちなみに、『よっちゃん』っていうのはアタシの彼氏。洋介って名前だから、皆に『よっちゃん』と呼ばれている。 「別にー。普通だよ。本当に何も進展ナッシング~」 アタシがおどけて言うと、加藤は笑って「そっか、つまんない」と言った。 「そういう加藤は、どうなんよ?アンタ、モテるのに彼氏作らないし。こないだなんか、永田先輩振ったんでしょ?もったいない」
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