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これで全部かな…。
マスター、お客様にまだ話されていない龍はあるんですか?
と、マスターの方を伺うが接客中のようだ。
すると、バラフが近づき…
お客人、この島にはまともに人間と呼べる人間は少ない。大陸から来た人間達は、元々亜龍人しかいなかったこの島へ、大陸の人間達がやって来て、「平和を築きに来た…」とか言って和平を求めてきたのが、この島の交易の始まりだった。初めは、観光地だので色々な国の学者や何が出入りしていたんだが、その内龍狩り(ドラゴンスレイアー)目的の冒険者の集団が出入りし始めた。
交易や商売は潤ったんだが、代償が回ってきた。この島の自然界を乱してしまった事さ。
バラフが情を入れながら、語っていると、接客を終えたマスターがやって来る。
どうだい客人!
良い勉強になっただろ…。この島にはまだまだ新しい龍が生まれる可能性がある。もし、客人が島内部に入った時、新しい龍に会ったのなら、必ずこの酒場で自慢話の一つとして話をしてくれよ。………………
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