おいしいね!

6/6
前へ
/256ページ
次へ
「…先輩」 「ん?名前は?」 「こ、こうじ…く…」 「うん」 「…あたし、がんばりますう」 ポロリと涙を零し 首に回る腕 お返しに自分の顔を彼女の肩に埋めて体ごと抱きしめる 「うん」 そっか 俺、 千香ちゃんに 気を使わせてた…? 俺があんまりにも家族とか そういうのに憧れてたから きっと、先生になりたいとかって 言い出せなかっただろうな 「ごめんね」 「ふえ?」 「何でもない。」  
/256ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8698人が本棚に入れています
本棚に追加