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初めから持っていたものではない。 後から手に入れた力だ。 それでも失ったばかりの初めは酷いものだった。 今は落ち着きはしたもののまだ不満だらけだ。 そんなことにしたのは自分だと、いつも言い聞かせている。 世界に大きな傷をつけた。 だが、傷は癒える。 現に人々は対応出来始めているのだから。 この話は人々を不幸にさせた話になるだろうな。 話じゃなく、神話かな? まあどちらでもいいか。 この話を知っている人は自分の身近な人の僅かだけだ。 いづれ話すことがくるのだろう。 いや、話さなくてはならないだろう。 何故世界が変わってしまったのか。 始まりはあの日―――。
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