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これは感想を言うべきなのか?
「また何でここに?」
きっと何か理由があるだろ。
「この黄昏寮を造ったのは西園寺 西華さんなんだよ!」
何かテンション上がってる。
「誰だっけ?その…さいおんじせいかだっけ。」
知ってる気がするんだけどな。
「えぇ!?兄さん有名な人物だよ。少なくとも授業で習ったはずだよ?誰でも知ってるよ?」
僕は知らないんだよ!
正確には覚えてないんだよ!
「よく高校入試合格したね…。」
あぁぁ。
呆れられてる。
琴奈に言われると少しショックだ。
「例え有名人でも、誰もが知っていても僕は知らない。つまりそこまで有名ではないんだ。」
うわぁ…何言ってるんだ僕。
「兄さんそれ格好悪いよ。」
またしてもショック。
琴奈の口調に冷たさを感じる。
「西園寺 西華って人は―――」
「思い出した!思い出したよ!」
西園寺 西華の説明をする気だった琴奈の話に割って入る。
琴奈の説明は分かりやすい。
分かりやすいけど話が長いんだよな。
それに思い出したし。(実は「思い出した。」と言った時はまだ思い出してはなかった。)
「本当に…?」
疑われてる。
そんなに睨むなよ。
「神様との交流を果たした人だっけ?」
「そうだよ。何で覚えてないの~。」
良かった合ってて。
また恥をかくのかと心配だった。
「神様何て信じてないからだ。僕はこの目で見たものしか信じない。それに神様何て人間が考え出した幻想にすぎない。天使や悪魔だってその一部だろ。」
「うぅぅ…。神様はいるもん。」
唸ってる。
この辺が子供っぽいな琴奈は。
てか何時まで寮の前で立ち話してるんだ。
「さっさと入ろうぜ。」
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