肉食系彼女

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第6話【屋上でのキス】 「どうした?いつもの、元気がないぞ」 「先輩は、怒らないんですか?」 「何を?」 「…さっきの、…です」 「あぁ、アレね…。皆して、エリシアを怒鳴ったけど…俺は…嬉しかったな」 宗佐の素直な言葉に、エリシアも顔を上げた。 「ほ、本当ですか!?」 「あぁ、本当だ」 「先輩!!」 彼女は、嬉しさのあまり、宗佐に抱きついた。 「元気になったみたいだな…。エリシア」 「あっ、ごめんなさい…。私ったら…」 「何を、謝るんだ?ここは、お前の【特等席】なんだろ?」 宗佐は、彼女を膝の上に座らせて、頭を撫でた。 「えへへ…先輩…」 「ん?」 「キス…してくれませんか?」 「えっ!?」 宗佐は、戸惑ったが、ゆっくり目を閉じた彼女に、優しくキスをした。 「嬉しいです…先輩」 「それは、良かった」 「今度は、舌を入れてくださいね」 「ち、ちょっと、それは…」 「遠慮は…なしで…お願いします」 彼女が上目づかいで、おねだりしてきた。 「え、エリシア…」 「はい。何ですか?」 宗佐はエリシアを膝から下ろした。 「あんまり、俺をからかうなよ…」 「残念…でも、まだ時間はありますよね?」 「えっ!?」 「それじゃ、先輩…また明日」 彼女は、意味深な言葉を残して、屋上を後にした。
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