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第4話【親友】
「誰かと一緒に食べるご飯って美味しいんだよ。お前もどうだ?」
親友。【的場宏美(まとばひろみ)】(女)が、彼に向けた言葉だ。
(何この状況?)
食堂が混んでいたのも原因かもしれないが、右側の席に【宏美】、左側の席に【エリシア】、目の前の席に【彰子&一葉】が、座っているのだ。
現段階で、食堂に来ている男子生徒達の【怨み、嫉妬、怒り、妬み】が沢山、含まれた視線をひしひしと感じ始め、彼の胃がキリキリと痛み出した。
(いつもよりキツい…)
混んでいなければ、適当な理由を付けて逃げ出したいのが、本心だ。
宏美は、少し【不機嫌】そうに、
「へぇ、先輩って、姉妹とご飯も一緒なんですか?」宏美の皮肉に
「あら、お邪魔だったかしら?」彰子は笑顔で応えた。
「いえ、全然…」
彰子と宏美の間に火花が一瞬見えた。
「ねぇ、お姉ちゃん。コレ食べて」
エリシアが、一葉にオカズを渡すが、
「ダメ、ちゃんと食べなさい」
一葉は受け取らなかった。
「じゃあ、先輩。あ~ん」
「えっ!?」
エリシアは、宗佐に食べさせようとした。
『エリシア!!』
【彰子】、【一葉】、【宏美】、が、口を揃えた怒鳴り声が、食堂に響き渡った。
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