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第5話【落ち込み】
「み、皆して怒鳴ること無いじゃ~ん」
エリシアは、半泣きで反論した。
「いいよ!!もう、私、先に帰る!!!」
エリシアは、自分の食事を持って、席を立ち、その場を去った。
「あっ…」
後には、気まずい空気が席に流れた。
「ちょっと、言い過ぎたかな…」
的場宏美【まとばひろみ】
が、後輩を心配した。
「大丈夫よ。あれぐらい…」
高橋一葉【たかはしかずは】
は、妹を一応、心配するが、食事を続けた。
「私、様子を見てくるわ」
高橋彰子【たかはしあきこ】
は、エリシアの様子を見に席を立ち上がろうとろうとした。
「良いですよ。先輩。俺が行きます」
宗佐が、席を立ち、彰子を制した。
「いいの?でも、あの子の居場所は?」
「俺に心当たりがあります。だから、大丈夫っす」
「そう。じゃあ、お願いね。宗ちゃん」
「わかりました」
【屋上広場】
「やっぱり、ここにいた」
宗佐は、入口近くで、体育座りで、俯く エリシアを見つけた。
「…先輩?何で…?」
「皆、心配してたぞ」
「ごめんなさい…」
彼女の声は、消えそうなほど小さかった。
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