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そう、私の目の前に居るのは紛れもなく"私"自身。とは言っても格好は全く違い、私は高校の地味な制服を着ている。だが目の前に居る"私"は青の可愛らしいちょっと短めのワンピースにフリルのついた白いエプロン、青と白のストライプのハイソックスにリボンの付いた水色の靴、そして頭にはワンピースとお揃いの青のリボンカチューシャをしている。
いわゆる"アリス"の格好だ。
「どうして…」
私はただ呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。だって目の前に居る"私"は余りにも私に似ているのだもの。母譲りの艶やかな茶色の腰まである長い髪にくっきりとした大きな瞳。身長も体格も私と同じにしか見えない。
実は私には生き別れになった双子の姉か妹が居たのではないかと疑いもしたがそんな訳もなく、それなら目の前に居る"私"は一体誰で何でそんな恥ずかしい格好をしているのか訳が分からず頭がクラクラし始めた。
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