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私はアリス。現代に居る極々普通の女子高生。だったはずなんだけど…
突然、私にそっくりな"アリス"が現れたと思ったら、今度は兎の耳を生やした白銀の少年・白ウサギに連れられてマンホールの穴に飛び込んだのだった。そこからもう既に普通ではない。
そもそもさっきの"私"は何だったの?一緒に居るこの白ウサギは一体何者?って言うかそれ以前に…
「何処まで落ちるのよォォォオオ!!」
そう、私と白ウサギはまだ落ちていた。あれから結構な時間が経っているはずなのにまだ底へは着かない。
意外と深いのね…なんて感心しつつ、それにしても長すぎるでしょと冷静に考えられるようになっていた。
「この穴、何処に続いてるの?」
「何処って不思議の国に決まっているじゃないですか」
変なアリスですねとも言わんばかりに白ウサギはキョトンとした顔をしていた。
「だから不思議の国って何処よ!!私はそんな国、知らないわ!!」
そもそも私はアリスではあるけど"アリス"じゃないのに…
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