《第1章》気づき

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「結衣!おまえには優しさがないのか?」 そう言いながら、大樹は布団をかぶり直そうとする。 「そんなこといって、優しく起こしたとこで起きないでしょ! 早く支度しないと置いていくからね!遅刻だよ!」 ぷりぷりと怒りながら結衣は制服を投げつけた。 「おばさんとお茶してるから」 そう言い残して優衣は部屋から出て行った。 階段を降りる音が遠ざかる。
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