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次の火の朝、二人は早めに支度をし、館から出た。
「今日はとうとうあの壁の向こうに出るぞ」
オーガストがはきはきと話した。
「ああ、わかった」
それに答えるアキラ。
「でもあの壁をどうやって越えるんだ?」
アキラが質問をする。
「アキラ、越えるんじゃない。くぐるんだ」
「は・・・・・?」
アキラは話の意味が全くわからなかった。
「実はな、あの壁の下には地下通路あるんだ」
オーガストが自信を持つように威張る。
「え・・・・そんなことは・・・先に言ってよ・・・・(汗)」
全身の力が抜けたように地面に座り込むアキラ。オーガストはアキラの腕を掴むと、勢いよく引っ張り上げた。
「立てたか・・・・・?」
「なんとかな・・・」
アキラは呆れた表情で答える。
そして二人は巨大な壁に向かって突き進むのであった。
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