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「分かってる。いつどんな時だって、お前の為に直ぐに駈けつけるから」
小使い減らされたら、困るからな。
「うわっ! クッサ!反吐が出る……ヤバッ! ウプ……」
…………。
ただでさえ、白くて血色の悪い顔を更に悪くして、トイレに走って行きやがった。
本当に吐くなよ。
見た事ねぇよ。そのセリフで、本当に吐く奴なんて。
「臭いよ! 何? 今のセリフ?中世の騎士だって、軽く赤面するから!それを真顔でって!」
──ギャハハハハ!
トイレから戻って来るなりそう言って、下品にゲラゲラ笑いやがった。
「そんな下品な笑い方するな。それに臭いのはお前だ。ゲロ女」
ちゃんと口を濯いでいるようで、別にゲロ臭くなんか無いけどな。
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