そんなことより

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「よかったわね」 皮肉たっぷりにメリッサは言うが、テリーには効果がいまひとつのようだ。 「うん。のどかな街だって聞いてるよ」 テリーは笑顔で答えたらメリッサはため息をつき、カズーイは吹き出した。門番たちも笑いそうになっている。 「ん?どうしたの?」 「お前、配属先がコノリスって、意味わかってんのか?左遷だよ、左遷。お前は王都にはいらねぇって言われてんの」 「そうなんだ‥‥でも帰ってこれないわけじゃないよね?」 「ハッ。可能性はゼロじゃないがな。ま、まずありえねぇよ」 「そっか‥‥カズーイ達は?」 待ってましたとばかりにカズーイは胸を張る。
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