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しかし、テリーにとってはそんなこと関係ない。ラルフはラルフだ。
そして、ゴーレムかどうかということは、常にボケーッとした目の本人が一番どうでも良さそうである。
「あ、ラルフ。それがさ、家が燃えちゃってさ」
「‥‥は?」
基本、ラルフはテリーを疑わない。そういう信頼関係を築いてきたつもりだ。
「あ、あー、ジョークか。すまんすまん、わかってやれなくて」
ラルフはポンと手を叩いて自らを納得させようと一生懸命にしか見えない。
「いや~、ホントに。ほら」
そう言ってテリーは寝間着を強調すると、信じたのかラルフは目を丸くした。
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