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『断る。世界の半分なんて、望んでない』
魔王はマントで体を被い、すっと目を細める。
『ほぅ‥‥では、何を望むというのだね?』
勇者は目を閉じて息を吐き、一拍置いて魔王を見据える。
『‥‥貴方の、愛です』
『‥‥何?』
『この世界で魔王様の愛を望むのは、浅はかなことでしょうか?』
『勇者‥‥』
『魔王様‥‥』
2人の距離が縮まる。
「いや、ねーよ」
テリーは自らの夢に突っ込みを入れて眼を覚ました。
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