魔王のお仕事

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バサッ 「ここは何処?」 さっきの魔法少女が布団から起きる。そして カチッ 少女は床のスイッチを踏む。 ガーン すると頭上からたらいが降って来て見事に当たる。 「イタッ」 「ようこそ魔王城へ。これからも魔王の仲間として仲良くやっていこう。」 俺はたんすの張りぼてを脱いで話し掛ける。 「ヒ~ま、魔王」 「じゃあ自己紹介だ。俺は魔王のラルク。他の奴は夕食のときに紹介するよ。君の名前は?」 「あ、アリスです。って何でこんな状況に。まさか殺される?そして街に首だけ置いてさらし首にされるんだ。そうだ、どうしよう。ヤバいよ。」 なんか妄想癖でもあるのだろうか。だが 「さすが俺が見込んだ人材だ。」 「た、助けて。」 「大丈夫だよ。俺はお前が気に入ったから三人目の仲間にしようとしただけさ。殺しはしない。」 「ほ、本当に?」 「本当さ~。」 ここまで話は上手くいっている。あとは本題だけだ。 「仲間の印しに破れた服直してくれない?」 「え、いいですけど。」 「サンキュー。じゃあ七時になったら食堂に連れて行くからそれまで部屋で待ってて。あとトイレは突き当たりを右ね。」 俺は言い終わると部屋を出て食堂へ向かう。 「さあ、歓迎会の準備だ。」
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