魔王のお仕事

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食堂に着くと作戦通りシエル達がクラッカーを鳴らした。 ちなみにどさくさに紛れてリンが毒の吹き矢を俺に当てたのはスルーする。 「じゃあ始めるか。」 俺達は席につくと各々自己紹介を済ませ、食事に手をつける。 「あ~リンまた俺の料理にトリカブト入れただろ~。」 それでも俺は料理を食べる。 「え、魔王はなんで大丈夫なんですか?」 「いや~俺は毒とか効かないんだよ。ところでシエル、明日はアリスに城を案内してくれないか?」 「なんで私が?」 「だってリンは家事があるし俺は西の魔界征服しなきゃいけないし。」 シエルはハッと目を開く。 「魔王が仕事をするなんてどうしたの?」 「いや~ちょっと罠の資金が足りなくて。」 「じゃあしょうがない。私に任せて。」 たいへんだ久々に俺の命令を聞いてくれた。 「んじゃ明日早いから俺はこれで。」 俺はすぐに自分の部屋に戻らずアリスの部屋に行ってから戻った。 「明日が楽しみだ。」 俺は黒い笑いを残しアリスの部屋をあとにした。
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