と或る少年の祝日

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結局新しいゲームは全部売り切れていた。 綺麗な顔した女の店員は営業スマイルに申し訳なさをプラスした笑顔で僕に謝った。 ため息混じりに店を出ると再び携帯がなった。 二件のメール。 一通は従姉妹の明日香から。 『今日ひま?夕方から家行っていい?』 夕方から………。 体が目当てか! …さて。 もう一通は美由紀様から。 『私待ってるんです。お返事くらい頂けないでしょうか?〇〇の前にいるんです。』 ………。 『アホくさ…。 こんなもん誰がひっかかるかっての。』 携帯をポケットに突っ込み自転車に跨がって指定された場所へ向かった。
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