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先輩達が引っ張ってくれた。
あとを追うように俺も勝っていけた。
がむしゃらに試合をこなしていた。
気付けば決勝まできていた。
銃剣道をやっていても一握りしか立てない舞台。
去年この舞台を経験した先輩達は当たり前のようにここまで連れて来てくれた。
相手は神奈川県。
俺の相手は夏の全国大会でも常にベスト4まであがってくる人。
俺には勝ち目がない。
きっと先輩達もそれを試合前に考えていたと思う。
そんな不安になっていた俺にキャプテンがまたぼそっと俺に言ってきた。
「これでお前と組むのも最後だな。
だからラストは俺らに未来への糧なる試合を見せてくれ。」
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