バスケ少女

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何でもないと言った私は次第に俯き、次の言葉を見つけられずにいた。 そんな私を見ても、RUKAさんは無理に私から色々聞き出そうとはしなかった。 少しの沈黙が私達を通り過ぎた後、RUKAさんは遠くを見ながら私に言ったんだ。 「カノン、よく聞いてね。何かあったら、すぐに飛んで行くから。あんたには私がついてる!」 そう言って、私の肩をがしっと組んだ。 「るか~またカノンとイチャついてるー。」 「あっ、本当だー。仲がいいこと!」 「ふふ~ん、ラブラブだからさ!」 にかっと笑うRUKAさんを見て、思わずつられて笑ってしまった。 いつもRUKAさんはこうやって私を温かく包んでくれるんだ。 この笑顔に今まで何度助けられたことか… いくらお礼をしてもしたりないだろう。 …私はいつか、あなたのようになりたい。 RUKAさんは私の永遠の目標だ。
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