始まりの過去Ⅲ

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ゴンっ 「ぐぅっ!?」 痛烈な衝撃が額に走る 「誰が糞ガキだ、シバくぞコラ?」 手、出してるじゃないか!? 「今のは指だ、ガキ」 勝ち誇ったような顔、ムカついてくる 「俺の半分も生きてねーじゃねーか」 はぁ? 「くくっ、いいマヌケ顔だな~おい」 ふ、ふざけっ! 片手であっさり起き上がりかけた身体を押さえられる 「意外と魔王も、おもれー奴がいるんだな?」 何なんだ、こいつは!? さっきまで殺し合いしてたんだぞ なのになのに、何でこいつは!? 「そーいやお前、異世界からきたんだろ? 渡る方法、教えろ」 「何故キサマに!」 「負けただろ? 俺は勝者で、お前敗者。 つまり、お前は俺の物ってコトだ」 「なっ!?」 この私が・・・この私が・・・ 「そうそう、名前なんてんだ?」 「・・・・」 「膨れてねーで言えよ」 なんでこいつはこんな顔が出来る? 私は・・・魔王、なのに 「レイア、レイア・ゼノム・ステイメン」 「俺は、ビス・コール」 そう言って奴が笑った
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