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幾度、刃を術を交えたか
私は奴を弾き飛ばし距離を取る
自分の身体を見れば、幾筋もの裂傷に流れる血
奴も似たような物だが、私の方が息も荒い
此処まで追い込まれるとは・・・
知らず声にならぬ笑いがでる
初めての強者
初めて真っ向勝負で押される
だが
既に使い物に為らない、血を垂れ流すだけの左腕を振るう
血が、私自身の血が、辺りに飛び散る
「私は『紅の虐殺者』・・・そう呼ばれる。
その意味、死を持って知れ」
私の言葉と共に飛び散った血が霧のように拡がる
奴は動かない
その血霧を奴の周囲に竜巻のように漂わせる
形状、硬度を自在に出来る血霧による全方位からの刺斬打絞圧の物理攻撃、更に魔力を流し込む事での炎氷雷風地光闇の七属性魔法を同時に放つ私の最大の攻撃術
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