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少々疑いをこめた目を向ければ、学長は力強く頷く。
まぁ疑いなんかこれっぽっちも持っていないのが本音だけど。
「お任せください。
陛下のお願いでもありますし、なにより学園の生徒を守るのが私の仕事ですから。」
「わかりました。」
学長のその言葉に、微笑みながら頷く。
まぁ確かに、まりえならボディーガードなど必要ないとは思うが。
何て言ったって、襲ってきた数人の男子生徒を瞬殺で病院送りにしているのだから。
「まぁせっかく藤堂さんが編入手続きをしてくださったのですから、どうぞ学園ライフを楽しんでください。」
「そうですね……平和な時間を楽しむのもまた一興、ですか。」
そう言って小さく笑い、いつの間にか出されたコーヒーに口をつけた。
「ぜひ楽しんでください。
あっ、言うのを忘れていましたけど、寮はどうします?」
学長は思い出したように手を叩き、入寮するのか聞いてきた。
「そういえば、ここには寮がありましたね……でも藤堂家での仕事もありますし、通いでお願いします。」
そんな話をしながら、俺の編入は意外に簡単に決まった。
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