いきなりの編入生

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その上あまり身長も高くないので、幼さに拍車をかけているのは明白である。 まぁとてもかわいらしいという意味なのだが、当の美智子としてはコンプレックスにしかならないらしい。 そんな美智子を見た後自分を見ると、私はいつも何とも言えなくなってしまう。 美智子とは真逆と言っていいほどの長身。 そこら辺にいる男子よりも、私の方が遥かに高いくらいだ。 そして天然パーマ特有の、不規則なウェーブ。 髪を短くすると癖が強くでてしまうので、いつも肩につくくらいの長さにしている。 まるで違う美智子と一緒にいると、正直周りの目が辛い。 まるで比較されているみたいだから。 そんな感じで小さくため息をついて机に突っ伏すと、美智子は無邪気に私を突いていた。 それをひそかに見ている周りの生徒たちはというと――― 「ねぇ、あれが入学式のときに有名になった……」 「そうそう、二人とも美人なのに真逆のタイプの凸凹コンビでしょう?」 もちろん生徒たちの羨望混じりのこの言葉が、私たちに聞こえているわけがない。 .
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