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アタシのクラスは異常な程昼休みは誰もいない。
男子は全員グラウンドでサッカーやってて、女子は廊下に溜まって話し込んでる。
こんなアタシでもさすがに勉強しなきゃって思う時期、つまり受験シーズン真っ只中なのに、よくもまぁ気楽なもんだ。
さすが市内でも断トツに偏差値の低い中学だけある。
「今勉強してる奴なんて、このクラスじゃアタシともりやんだけだもんね」
もりやんって言うのは守谷 奈々子っていう女の子のこと。
テニス部だったから日に焼けた肌と、無造作に伸びた髪の毛があんまり良い印象を与えてない。ちゃんとしたら凄く可愛いとアタシは勝手に思ってる。
小学校が一緒だったから、
少し喋ったことあるんだよね。
「もりやんは熱心だね。あんたとは違って」
「あんたあんたって、それ誰ですかぁ~?アタシの名前は長峰 馨ですぅ~」
「…………殴って良いよね」
「ごめん、無理」
梓は空手2段の持ち主。ちなみにアタシは空手初段。
けれど梓には勝てる気がしない。軽く化け物行っちゃってます。全国大会常連だもんね。
恐ろしや恐ろしや。
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