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アタシはまだ全然気付いてなかった。 こんな些細な会話が、今まで生きてきた中で一番辛くて盛大な恋に繋がるなんてコト。 こんな話しなければ、あんなに無い頭フル回転で色々悩むコトもなかった気がする。 あんなに貴方を好きになることもなかったかもしれない。 後悔しても、遅いけど。 もう気付いた時には手遅れもいい所だったから。 「梓、今日一緒に帰ろうね」 「片道1万円」 この時のアタシは、まだグラウンドに出てサッカーをする"男子"しか見ていなかった。
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