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心霊スポット〇〇公園
『部長…ここが心霊スポットなんですか?』
『ええ、そうです』
綾崎さんは目の前の風景を見ながら、この場所が改めて心霊スポットなのかを問いてきた、確かに無理もない…彼女が見ているのは、見渡せる程に開けた広場、青々とした葉が生えた木々と、人によって手は加えられているものの、綺麗に整えられた草原が広がる、ほのぼのとした公園なのだから…
『なんか、見た目からは全然心霊スポットなんて結びつかないな』
『でも調べた結果、此処では今までに幽霊を見たと言う証言が、沢山あるのですよ』
隣に立つ綾崎さんへ顔を向けながら、私はこの公園の事を考えていた。
この公園は札幌市・南区にある〇〇公園、敷地の面積については正確には知らない、しかし公園をぐるりと一週して歩くだけでも、かなりの時間を必要とするだろうと思われます、…私達は、その公園の真ん中を流れる〇〇川を目指して歩いている途中で、その川の近くでキャンプするつもりです、この土日にかけて一泊しながら、この公園を深夜徘徊しつつ、公園内のトイレや表道から外れた細道などで出没すると噂される、幽霊を写真撮影するのが目的。
もちろんそれは霊に対して非常に失礼な行為なのだから、きちんと謝罪しながら行わなければならないですけど。
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