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ある朝早くに呼び鈴がなった
私が出ようとすると茨が代わりにでるからと私をソファーに座らせた
仕事関係の人ならお茶をと私は紅茶を用意しにキッチンに行った
『夏美さん!』
入ってきたのはレイだった
『俺が彼を呼んだんだ、夏美ここに座って』
私は大きなお腹を押さえてソファーにまた座った
『誰の子供!?俺の子だろ?』
『…うん』私は目をあわさず頷いた
『なんで言ってくれなかったんだよ…探し回った』
『私と結婚なんて…レイの将来壊してしまうわ』
『それは夏美さんの勝手な思いこみだ』
『頭を冷やせばわかることよ』
『愛し合ってできた子供だ。誰にも渡さない!』
『夏美、強がりばかり言うんじゃない。お前らしくないぞ』
『そうでなきゃ…そうでなきゃ私はレイを選んでしまうわ!茨のしてくれた事に泥をかけることになる』
『正直になるんだ、どうしたいんだ、本当は』
『私はレイを愛してるわ…だからあんな別れかたしたのよ…愛してる人が苦労する姿もう見たくないから!それに怖かった…
もし妊娠がわかって、レイにおろせって言われるのが…この子が最後の私の赤ちゃんだと思ったから…怖くて仕方なかった』
『そんなこと言うはずがない!夏美さん俺のどこ見てたんだよ』
三人の話し合いは夕方まで続いた
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