Rose3 廃墟の村と橙と一人の男

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 その瞬間、三人は、目の色変えて向かってきた。 「―くっ!!目を醒ませ、三人共!」  黒薔薇はガードしつつ、三人に向かって叫ぶ。 『無駄無駄!私の使う力が切れない限り、この子達は目を醒まさないわよ!!』  何処からか甲高い声の女の声が聞こえてきた。 新手か…!?  黒薔薇は戦いながらも眉を寄せた。 『黒薔薇!さぁ、泣け!!喚け!!跪け!!』  女の甲高い声がダンスホール中に響き渡るその時だった。 「―お止めなさい、百合達」 『『「―?!」』』  薄暗いダンスホールの何処からか聞こえた謎の声に三人は、周りを見渡した。  黒百合の動きと共に赤薔薇達もピタリと止まった。
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