Rose2 青い花びら

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 白薔薇は目を開けると、視界が暗い。 何か巻かれてる…  すぐにそれを察した。 腕は…  動かす。ジャラリ、という音。 足は…  動かす。ジャラ、という音。 拘束状態…どうしよう  と、カツンと足音が聞こえた。誰かが前に居る。 「だ…誰?」  口だけは拘束されていなかった。咄嗟に白薔薇は、問うた。 『・・・・お前に聞く』 「―!?」  透き通るような女の声が聞いてきた。 『あの黒の男について、聞く』  白薔薇は眉間にシワを寄せた。 「…黒薔薇の事?」 『…そうだ』 「・・・・私が知る限りなら」 『良い子だ…』  女は、白薔薇を見下ろす。
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